賃貸の場合はどうでしょうか。SUUMOリサーチセンターが行った調査によると、オンライン内見もしくはオンライン内見とオフライン内見併用を行った人は男性で26.2%、女性で13%です。また、男性は年齢が若い方がオンライン内見を活用しているが、女性は逆に年齢が上がるにつれオンライン内見を活用する割合が増えています。
オンラインで契約が完結できるサービスの認知度も上昇中です。実際に利用したことがある人は10%に満たないですが、なんとなく聞いたことがある人まで含めると73.3%まで及んでします。
サービスはすでに存在しているけれども、まだ利用にまでは至らないという現状も見えますが、現地に行かずに完結するサービスは今後も利用拡大が見込まれます。
動画・オンライン内見のメリット
動画・オンライン内見にはどのようなメリットがあるのでしょうか。やはり現地に行かずに住むことで得られる高い利便性は魅力です。
時間や経費の短縮ができ、じっくり物件を決められる
現地に行くための往復の移動時間がなくなるのは、物件探しの効率性をアップさせます。また現在住んでいる土地から離れた場所を含めて検討している場合、現地内見では交通費や場合によっては宿泊費なども嵩みます。動画、オンライン内見であればこの辺りの経費もカット可能です。
現地内見だと滞在時間に制限があったり同日に何件も回るため、じっくり見れなかったり、物件を決めるための材料を全部集められずに見切り発車で契約にということもあるかもしれません。オンライン内見や動画内見であれば、現地に行かないからこそじっくり決めることが可能です。
何件も物件を見ることができる
現地内見の場合は費用や時間に加えて、体力的な問題もあり1日に3、4件程度が限界でしょう。しかし、オンライン内見や動画内見であれば画面の前に座って内見が可能なので、数十件の候補から選ぶことが可能になります。
不動産会社の担当者が現地に行って中継するタイプのオンライン内見であればスケジュールや1日あたりの可能数に制限はありますが、動画で撮影済みの家を内見するのであれば、いつでも何件でも内見することが可能です。より幅広い候補から物件を検討することで、理想の住まいに近づきます。
現地内見前の候補選びができる
先のインタビューでも「現地で待ち合わせして訪問」する内見が64.1%を占めており、まだまだメインは現地内見ですが、事前に動画・オンライン内見をしておくことで事前に欲しい物件のイメージをより明確にできます。写真や文章での説明だけだとイメージがしづらい場合があり、イメージしづらい物件は候補に入りません。しかし、動画やオンライン内見であればイメージがしやすいため、以外な物件が実は好みだったということが起こりやすいです。候補を絞る際に可能性を広げるのにも有効です。
動画・オンライン内見のデメリット
動画・オンライン内見では画面に映らない部分や画面上では伝わらない部分があるのがデメリットといえます。逆にデメリットを踏まえた上で動画・オンライン内見を活用すれば、手間をかけない物件購入がより現実的になります。
日当たりや防音状況などはわからない
動画・オンライン内見はあくまで視覚でのイメージを掴むものなので、目で見えづらい部分に関しては現地内見には現状かないません。周辺の騒音があった、日当たりが悪かった、湿気が強いなどは現地で感じないと分かりませんので、最終的には足を運んだ方が無難なのは確かです。
内装の質感や間取りの感覚的な好き嫌いが判断できない
リアルタイムのオンライン内見はよほどカメラの性能が良くてしかも晴れた昼間の明るい時間帯でないと、目で見るよりも暗く感じる可能性が高いです。また、逆に動画内見の場合はライト等で明るくしており実際よりもよく写っている可能性が高いです。つまりどちらも実際に訪れたら微妙に違うのです。
また内装の材質や触った時の感じは画面からが伝わりませんし、実際に部屋に入ってみたら思ったより狭く感じた、天井が低く感じたなどもあるかもしれません。これは撮影の角度を変えてもらったり近づいて撮影してもらうことで、現実にどうかのイメージを作る必要があります。
収納やコンセントなど細かい仕様を見落とす
備え付けの収納スペースは大きさや使い勝手など実際に触ってみないとわからないことが多いですが、動画・オンライン内見だとさらっと流れてしまい、思っていたのと違うというケースがあります。またコンセントの場所はデジタル機器の使用が増えテレワークが一般的になっていることから、住宅での重要度が増しています。しかし、コンセントも動画・オンライン内見で細かくチェックをしない場所の一つです。
物件探しに動画・オンライン内見を上手に活用しよう
動画・オンライン内見は実際に足を運ばなくても気軽に物件を見ることができる便利な方法です。もちろん現地内見にかなわない要素はありますが、現地で行う負担をかなり軽減でき物件選びの精度が上がると考えれば、活用しない手はないはず。物件探しに
動画・オンライン内見を上手に活用しましょう。